「援農に行きました ~09年秋」
9月5日、市東さんの会として、初めての援農に行きました。単発で終わらせないためには、私たちでもできるよ、ということを会のみんなに報告しなきゃ。それにあんまり迷惑かけすぎても続かないし。
そんな重大な責任をしょって、成田を訪れたのは、言い出しっぺのHと元気キャラのYという好奇心旺盛コンビ。
きょうは、市東さんのとこは初心者向けの作業がないとあらかじめ伺っていたので、一緒に無農薬有機農法で産直をやっている鈴木さんのとこに向かいました。
出迎えてくれたのは、謙太郎さん・加代子さんご夫妻。
グッズを借りて、身支度をします。
まずは5本指ソックスをはいて、地下足袋。次に「手差し」・・・?。忍者がつけるような固いものかと思ったら、アームカバーでした。最後は、麦藁帽子。後ろにヴェールがついていて、夏は陽射しから、冬は寒さから、首を守ってくれます。そのことで、体力の消耗が防げるということです。
カッコい~!地下足袋で地下鉄乗ったら、オシャレだよね~!盛り上がる2人。
●畑は驚きと感激がいっぱい!
謙太郎さんが水をやっている小さな苗が、今日の作業の主役。
白菜!こんなにちっちゃいの? ちゃんと巻くってこの子たちわかってんの?かわい~かわい~。盛り上がる2人。
謙太郎さんと加代子さんが、なにやら相談しています。加代子さんの「この2人なら大丈夫だっぺ」で決まったよう。私たちを畑に連れて行く方法を話し合っていたのでした。
トラックの荷台に乗り込み、コンテナ(野菜を入れるケース)を逆さにして椅子がわりに、箱乗りだぁ~やっほぉ~!盛り上がりっぱなしの2人。
畑につくと、謙太郎さんがロープで起点を決め、ミステリーサークルを作るような器具で、畝(うね)を作ります。2人して目を丸くしてじぃっと眺めていたので、ちょっとやりづらそうでした。
私たちは、その畝に、白菜の赤ちゃんを植えていきます。加代子さんは真ん中、右、左、と3つの畝を。私たちは、1つの畝を担当。竹の棒で苗と苗の間がだいたい同じくらいになるように調整します。(写真で左手に持っている棒)
苗がもげてしまわないように、入れ物のお尻を押して、プッチンプリンみたいに押し出して、1つずつ1つずつ・・・。
私たちの3倍速で作業をしている加代子さんですが、話も私たちよりずっとたくさん。いろんなことを話してくれました。
鈴木家にお嫁に来た時のこと、自然の豊かさや厳しさ、謙太郎さんのお父様・幸司さんが「戦争と差別を絶対に許さない」という強い気持ちを持っているからこそ、空港に反対したのだということ・・・。
私たちも、職場のことや、今の社会でおかしいと感じることなど、いろんな話をしました。
一区切りついたところで、お茶の時間。ひきつづき話してくれるニギヤカ加代子さんに、寡黙な謙太郎さん。そのバランスが、とってもいい夫婦です。
もう1ラウンドやって、お昼ご飯をいただきに、おうちに戻りました。ナスのお漬物が美味しくて、2人でほとんど食べてしまいました。
その後、裏庭に行って、茗荷を摂ったり、庭にあるさまざまな植物をみて歩きました。山栗、柿、むかご・・・。里山の恵みがたくさんありました。
山の風は気持ちよく、とても静かです。・・・ときおりやってくる飛行機の音がなければ・・・。
空港がやってきて、村八分、警察の監視、いろんな辛い思いをしながらも、頑張っているのは、ショックよりも怒りの方が大きいから。そして、物やお金には換えられないたくさんの人とのつながりがあるから。
私たちも、その大切な「つながり」の端っこに加えてもらって、もっともっと広いつながりを作っていきたいと思いました。
●市東さんの気持ちをちょっぴり実感
午後は、同様の作業をしたあと、別な畑に連れて行ってもらいました。
空港と目と鼻の先。事故が起きたのも、すぐ近く。
農業をやるだけでも大変な世の中、さらに大きな問題と向き合いながら、日々を過ごしていると実感しました。
驚いたのは、この畑の近くの家は、元は鈴木さんの近くに住んでいて、土地を売って出て行った移転組の家だということです。新しく、こぎれいで、立派な家が並んでいます。しかし・・・移転して、なんで前より空港の近くに住んでいるのか、よくわかりません。
防音設備がしっかりしているということですが、一生、窓を開けずに生活するとも思えないし。空港のせいで人生が振り回されたのに、その空港を見ながら生活する人たち・・・。大きい家に住んでいるから幸せなのか、というと、そうでもないように思えました。
さらに別な畑に行き、ミニトマトやピーマンをもぎます。といっても、これは、収穫のお手伝いではなく、お土産に持って帰りな、と言ってくれたのです。
この畑は、台風で斜めになっている作物が多く、きっと修復作業をしたいだろうに、私たちの相手をしていただいて、本当にありがたいなぁと思いました。
私たちの植えた白菜の赤ちゃんは、育ちの早い種類は11月から出荷の予定。「白菜が美味しかった」といわれたら、すんごく嬉し~。「1億円よりも1本百円の大根の方が大事」という市東さんの気持ちを、ちょっぴり味わった1日でした。
翌日。2人とも筋肉痛ですが、充実感をともなっています。
お土産にいただいたたくさんのお野菜を料理しながら、大切な1日を改めてかみしめています。
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